ケース28  神戸市中央区  N屋。


韓国から遊びに来た友人を招待するために焼肉屋さんをネットで検索し、
神戸牛を扱っているというお店を予約して行ってきました。
なんとなくお店の看板が怪しいのですが、さて . . .



お店の入り口にはKOBE BEEFの暖簾が出ています。
入り口は小さ目ですが、お店自体は2階にあり結構広そうです。



お店に入ってすぐ左に陳列があり、サシの入った肉が並べられているのが目を引きます。
このサシなら悪くないような気もしますが、少し気になるところもありますね。

とりあえずビールを注文して待っている間に注文を考え、
今回は「上塩タン」「特選カルビ」「特選ロース」「上ハラミ」を1人前ずつ注文しました。



厚切り塩タンはハズレだと厳しいので上塩タンを頼んだのですが、
厚さ2mmにも満たないスライスが出てきました。
タンは味よりも食感を楽しむぐらいの部位なので、最低3mm、厚切りで10mmは欲しいところです。
見たところサシも無く、大した味ではないという想像をしつつ口にしてみたのですが、
やはりというか何というか、特に驚くこともない味でした。



特選ロース(手前)と上ハラミです。
サシはシッカリ入っていますが、どちらも特選や上というには厚みが足りません。
特選ロースは6切れで1,680円、上ハラミは5切れで1,380円となかなかの値段です。



特選カルビ(5切れで1,680円)です。
ネギいらんやろ。


まずは先に来た特選ロースと上ハラミを食べてみたのですが、
特選ロースは噛み切れないほどの硬さ、ハラミは繊維質にも関わらず箸で切れない硬さ。
そして驚くことに味が . . . 無い
いやいや、「無い」というのはちょっと言い過ぎかも知れませんが、
そのままでは全く味がしないほど味が薄く、お店のタレを付けて食べてみると、
もはやどこの部位なのか、あるいは牛なのか豚なのかも分からないレベルです。
普段家でする焼肉の方が数倍美味しいというのはちょっとどうかと思います。

お店の前に大々的にKOBE BEEFの旗を出している事を考えると
雑種を使っているとは思いにくいのですが、
タンやハラミなどのホルモンは個体識別番号を提示する義務は無いので何とも言えません。
ただ一つ、お店に入った時から陳列のリブロースの芯の大きさが気になっていたので、
帰りに血統書をチェックしてみたら . . .



やはり予想通り去勢牛ですね。

去勢牛はメスに比べると枝肉の重量があるので小売りには向いているのですが、
味はメスよりも遥かに劣るのですぐに分かります。
肉と脂のバランスが高次元で取れているのがメスだとすれば、
去勢牛は肉の味が弱く、脂がしつこく感じるという傾向があります。
これは兵庫県産に限らずどの県の牛でも同じなのですが、
驚いたことに今回の肉は赤身にも脂にも味が感じられないという類稀なる組み合わせだったので、
この血統書と今回出てきた肉が同じものなのかどうかも難しい所です。


ちなみに個体識別番号を検索するとこうなりました。



結局のところ、お店の採算を考えると美味しい肉を適度な価格で提供するというのは難しいですね。
今回は2人で7,000円ほどでしたが、この満足度なら半額で用意できます。
やはり外で焼肉を食べるというのはお金の無駄ですね。
残念でした(--;)


 生ビール(中) 500円 
ライムサワー  400円 
上塩タン  980円 
特選カルビ  1,680円 
特選ロース  1,680円 
上ハラミ  1,380円 
 ご飯(小) ×2 280円 ×2
 小計(税抜き) 6,900円 
 合計(税込み) 7,452円 


いくらなんでも今回は酷かった。 もう行かないし誰にもオススメしない。


19点 / 100点


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