ケース3 姫路市田寺 "焼肉屋 ○番"


姫路市にある焼肉屋 ○番は大手チェーン店。
以前は"焼肉 一番カルビ"という店名だったのですが、
数年前から店名が"焼肉屋 ○番"に変わっていました。
店名が変わる前に一度行ったことがあり、そのときにアンケートを書いたところ、
毎年誕生日の月の最初にクーポン券を送ってきてくれるようになりました。
普段なら絶対に行かないところですが、
たまたま意気投合した友人が居たので3人で食べに行ってきました。
さて、どういう風に変わっているのでしょうか。


店舗正面

入り口は非常に凝った作りになっています。
駐車場から入り口に向かって歩いていくと店員さんが奥から出てきて
予め下駄箱を開けてくれるという嬉しい配慮もありました。

※申し訳ありませんが店名は伏せさせていただきます。


メニュー

メニューです。
カルビがウリになっている店なのでやたらとカルビの種類が多いですね。
やわらかカルビ、伝説カルビ、バラカルビ . . . ツッコミどころ満載ですが、
こちらは追々紹介していくことにしましょう。

ちなみに炭火ではなくロースターで焼くタイプのお店です。
奥に見えている焼き網は原価30円です。

店内のお客さんから見やすい位置に
個体識別番号を出すというのが常識になりつつある中、
このお店では個体識別番号が見当たらなかったので、
この時点で輸入牛だという事が分かりますね。
メニューを見ても「国産うんぬん」の文句がありませんので確実でしょう。
まぁ肉を見れば一目瞭然なんですが . . . (TT)


塩タン


塩タン2人前でこのボリュームです。

一見すると多そうに見えますが、それぞれの厚さは2ミリ以下です。
タンは常温で非常に柔らかくなるので
普通のスライサーや手で切るのが難しいのですが、
凍らせたものをフリーズスライサーでカットするのでこのように薄くカットする事が出来ます。
枚数が多いだけで量としては大したものではありません。


やわらかカルビ

やわらかカルビです。

カルビが柔らかくなかったらどこが柔らかいねん!とツッコミを入れたくなりますが、
まぁそこはお店の戦略なのでしょう。
写真を撮る前に数枚焼いてしまったので少し減っていますが、
一人前7枚程度だったと思います。

サシの入り方が国産牛と全く違う上、
脂肪の部分に血が回ってピンク色がかってしまっていますね。
輸入牛の見本のような肉です。


伝説カルビ

伝説カルビです。

伝説って何だよ!とまずツッコミを入れておきますが、
やわらかカルビと比べても驚くほどサシが無い上、長さが倍以上あるので
「味が無いだけならまだしも、切るのもめんどくさがってるのか」と口コミで広がる様が
伝説カルビの名前の由来ではないかと思われます。

格付けで言うと、A1〜A2クラス。
国産牛の市場でA2以下なんて滅多に無いので判断しかねますが、
少なくとも国産牛のA2クラスの肉よりもサシはありません。
色の濃さを表すBCS(Beef Coloring Standard)No.7です。
要するに色が濃すぎるという事ですね。

格付けなどについてはこちらのホームページで詳しく解説してあります。


バラカルビ


キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

意味不明の部位キターーーーーーーー!(笑)


「あばら」を韓国語で「カルビ」というのにバラカルビとはこれいかに!
もう完全に意味不明ですね。
僕たちは何を食べているんだと不思議な感覚になってしまいます。


肉を見ると、いわゆる三枚バラと呼ばれる、脂を多く咬んだ部分なので、
"いかにもバラ肉"という感じのカルビですよ(?)という意味なんでしょうね。
言ってる僕も伝わってるのかどうかさえよく分かりません(--;)

それにしても真空パックで長時間旅してきただけあって
見事に赤色に染まった脂身です。
食べる前から味が想像できてしまいますね。


ハラミ

塩ハラミです。
まずは肉の質が悪いと分かっている店で塩を頼む勇気に乾杯!ですね。
塩ハラミというからには塩がかかっているのかと思ったのですが、
塩漬けみたいに何か白っぽいタレのようなものがかかっていました。


卵スープ

僕が焼肉屋さんで頼む定番、卵スープです。
シンプルに卵を食べたいだけなんですが、やたらと具が多すぎます。
しいたけの匂いが強すぎて、しいたけが嫌いな僕にはかなり辛いスープでした。
味も特にどうこういうほどのものではありませんね。


さて、早速頂くことにしましょう。

まず最初に注文したのは
塩タン2人前、やわらかカルビ1人前、伝説カルビ1人前、バラカルビ1人前、ホルモン1人前、
それからライス大盛りが2人前、野菜クッパが1人前、
キムチ盛り合わせが1人前に卵スープ、です。

最初に運ばれてきたのは塩タン。
量が多く見えるのですが単に薄いだけなので量はあまり多くありません。
強火でサッと焼いて塩コショウのまま食べてみると
ほんのりと塩コショウの味が引き立つ感じがします。
塩コショウの味を殺さない、良い引き立て役ですね。


. . . って、逆かよ!Σ(゚ロ゚;)ガーン!


普通、塩コショウがタンの味を引き出すんじゃねーのか?
タンが塩コショウの味を引き立たせてどうするよ!


ま、まぁまだ始まったばかりですからね(--;)


次に来たのはやわらかカルビ
やわらかカルビという名前なのに僕が普段食べるカルビよりも
はるかに硬いのは何故でしょう?(TT)
味は全然ありません。タレで食べようにも、タレもそんなに美味しくないし . . . (ノ_・、)

続く伝説カルビはさらに輪をかけて美味しくありません。
画像を見ても分かるとおり、やわらかカルビよりもサシが無い上、大きいので、
味は無いわ噛み切れないわで、食べるのに非常に苦労します。


うむ、これはある意味伝説だ(--;)


バラの最後はバラカルビ
パッと見では脂が咬んでいるので美味しいのかと思われますが、
そもそも脂に味が無いんだから美味しいわけがありません(笑)
とりあえずタレで食べるのが精一杯です。
タレで食べるなら別にカルビじゃなくて良いですね。


あぁそうそう、ハラミも食べてみましょう。
ハラミやサガリは繊維質で独特の食感や匂いがありますね。
逆に言えばそれを楽しむためにハラミを頼むという感じなのですが、
ここのハラミにはそういう独特のものがほとんど感じられません。
さすがに繊維質なのは分かりますが、神戸牛のハラミと比べると数倍硬く、
独特の臭いはほとんどないと言っても良いかもしれません。
目をつぶって食べたハラミかどうかも判別できないかもしれませんね。


卵スープはしいたけの匂いがきつすぎるので僕にはちょっと合わない感じ。
キムチ盛り合わせも普段食べているものの方が美味しいぐらい。
唯一の救いはご飯の量が多かったという事だけでしょうか。


そのご飯が全然進まないんですけどね(TT)


という事で、焼肉を食べに行ったというよりはむしろ、
みんなで1時間半おしゃべりに言ったという感じの方が強くなってしまいました。
しゃべるだけならガストのドリンクバーで十分でした(TT)


< 会計 >

やわらかカルビ 650円(×3)
伝説カルビ 650円
バラカルビ 550円
ハラミ 650円
ホルモン 480円
ご飯(大) 280円(×2)
野菜たまごクッパ 450円
野菜スープ 350円
キムチ盛り 490円
ウーロン茶 280円
アイスティー 280円(×2)
やわらかカルビ 650円(×2)
誕生日割引 △938円
合計 8864円

青文字は追加分。


今日の出費は一人あたり約2900円。
これだけ食べても全然肉を食べた気がしないのはある意味すごいかも。



評価 7点 / 100点


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