ケース2 姫路市野里 "木村屋"
知人から「ここが美味しいんですよ」と教えてもらった焼肉屋さん。
「生で食べられるぐらい良い肉が出てきますよ」と言われると
やはり一度は行ってみないといけませんね。
一人では怖いので友人と二人で行ってきました。
店舗
木村屋は閑静な住宅街の中にあり、
店がある事さえ気がつかない隠れ家的な様相をしています。
夜に行く時は友人と二人で店を探す覚悟が必要です。
店舗正面
焼肉屋だとわかるのはわずか1mほどの暖簾のおかげです。
暖簾が出てなかったら発見は不可能だと思われます。
カウンター
店内はお客さんを緊張させない民家っぽい作りになっています。
カウンターは使いやすく機能的なL字タイプ。
カウンターの上には比較的小型のコンロが3つと大き目のコンロが一つ置いてあり、
3つのうちの2つはお茶用で残りの一つが焼肉用、
一番奥の大き目のコンロはホルモン鍋用になっているようです。
お茶はセルフサービスですがもちろん飲み放題。
気が利いていますね。
壁を見るとマッキーで書いた風のメニューがあります。
もちろんテーブル上にはメニューブックなんてありません。
タン・塩タン 1,100円
ハラミ 900円
アバラ 800円
上ミノ 700円
テッチャン 600円
レバー 600円
シンゾウ 500円
ホルモン 500円
センマイ 500円
もちろんサイドメニューもあります。
ビール（大） 500円
日本酒、焼酎、チュウハイ 400円
オレンジ、カルピス、ウーロン茶、コーラ 200円
キムチ 500円
カクテキ 400円
ごはん 200円
ホルモン鍋（うどん、そば） 100円（※）
（※）一玉の値段だと思います
手書きで味を出していますね。
もちろん10桁の個体識別番号なんてどこにも書いてありませんが
そんな細かい事を言う人にはこの店の本当の良さは分からないのでしょう。
しばらくメニューを見て友人と相談し、
タン塩1人前、サガリ1人前、バラ2人前、テッチャン1人前を注文したところ、
おもむろに振り向いた店主は調理スペースでお肉をカットし始めました。
全てに手が届く範囲のU字カウンターがシャレていますね。
（ 右が材料を入れてある冷蔵庫、左が調理カウンター ）
まずはタン塩から。
キッチンはかりで重さを量ったら店主自ら味付けをし、コンロに置いてくれます。
置いてくれたんでしょう。
もちろんこの状態で肉を頂く事になるわけですが、
シェフと向かい合って焼肉を食べる様は高級な鉄板焼のお店のスタイルと同じですね。
さて、タン塩が焼けるまでに店主はハラミやバラの準備にとりかかりました。
このお店では自慢のタレで食べさせてくれるようで、
ハラミもアバラもてっちゃんも、全部一緒にタレに浸けてシッカリと混ぜて味付けをしてくれます。
ええ、自慢のタレですから全然問題ありませんとも。
そうしている間にタン塩が焼けたので御飯と一緒に頂きましたが、
比較的厚みがあり、シッカリとした味が付いていて美味しいかったです。
タン3枚で1,100円ってのは結構な高級店に匹敵する値段ですからね。
さすが隠れ家的名店です。
プライベートルーム
その後は各自で焼いていくスタイルに変更になったようで、
シェフは奥のプライベートスペースに行かれました。
お客さんに気を使わせない、一流の気遣いが憎らしいですね
野球を見たいんじゃありません、気遣いです、多分。
店主の細かい気遣いのおかげもあり、友人と二人でボチボチと食べ始めました。
意外な事に 予想していた通り、カルビもハラミも驚くほど柔らかい上、
自慢のタレとの相性が絶妙で、思わず御飯をお代わりしてしまいました。
肉質から言うと黒毛和牛ではなく、ｆ１（交雑第1種）だと思いますが
タレで食べるのにこの柔らかさなら何の問題もありません。
テッチャンも甘い脂がシッカリと付いていて文句無しですね。
途中、店主がカウンターに来られたのであれこれと話をする機会があったのですが、
隠れ家的名店"木村屋"に来たというより、
まるで 木村さん宅の晩御飯にお邪魔したような
とってもフレンドリーな気分になれました。
時間にして1時間弱。
ふたりともお腹一杯になるまで食べて、しめて4,800円。
一人2,400円でこれだけの隠れた名店で食べられるなら安いものですね。
是非また行きたいと思います（＾＾）
<会計>
| 塩タン | 1,100円 |
| ハラミ | 900円 |
| バラ | 800円（×2） |
| てっちゃん | 600円 |
| ご飯 | 200円（×3） |
| 合計 | 4,800円 |
よく考えると一人2400円って安いなぁ。
店の独特の雰囲気や値段も考慮してちょっと点数高めです。
高めなのか？（笑）
評価 46点 / 100点