ケース27  岡山県美作市  C亭


家からほど近いところにある「炭火焼肉 C亭」。
以前兄が行ってみたところ、「ええもん出すけど高いぞ。びっくりするわ」と言っていたので
特に行く必要も感じずにほったらかしにしていたのですが、
今回、「焼肉G面!」のセカンドシーズンを始めるに当たり、一度行ってみる事にしました。
さて、その結果は . . .



国道沿いにあるにも関わらず、ほんの少し奥まっている場所にあって見つけにくい店舗。
炭火焼肉や自家菜園というところにこだわりが見られます。



入り口を入ったところに個体識別番号が書いてありました。
個体識別番号は全ての牛に割り当てられた11桁の番号で、精肉店などの他、
「焼肉・しゃぶしゃぶ・すき焼きを提供するお店で売上の半分以上を肉の売上が占める」お店であれば
提示する義務があるのですが、なかなかこれを提示してあるお店というのは少ないですね。

※今回のお肉については後々書いていきます。


メニュー



厚切りジャンポロース 11,500円、厚切りロース6,200円。

これはお客さんの目を引くメニューで、これを本気で売りたいわけでは無いと思います。



極上メニューは結構強気ですね。
極上ロースが3,500円、極上ヒレが2,410円
極上カルビが1,890円、厚切り上タンが1,470円、角切り上ハラミが1,480円です。

ここで注目して欲しいのは黒毛和牛国産牛の違い。
簡単に言うと、ロースやカルビは黒毛和牛(本当は黒毛和種)が使ってありますが、
タンやハラミは雑種が使ってあるという事です。
「国産牛=雑種」なのはもう勉強済みですね。
勉強がまだという方はこちらのページを見てください。



通常ランクになるとこちら . . . と言っても結構高いですね。
ロースから極上カルビまでは和牛でその下は雑種。



飲み物は結構充実していました。
誰が頼むのか分かりませんが、ドンペリも置いてありますね。
その他、(メニューの下の方で写っていませんが)魔王や森伊蔵もあるようです。


今回は「極上カルビ、上ロース、塩カッパ、ご飯、タマゴスープ」を注文してみました。


実食



席について程なくしてから突き出しのキャベツと玉ねぎ、調味料入れが出てきました。

今回は車だったので飲み物は注文しなかったのですが、
「お茶はございますよ」と言うので熱いお茶をお願いすると、
急須に入れて持ってきてくれました。

「淹れたてですのでもう少しお待ちになってからお入れください」

その気遣いと声がけだけできちんと接客してくれているというのが判りますね。
画像に見える白い紙はエプロンで、
僕は使いませんでしたが(一度してみたけど動きづらかったので止めた)
こういう気遣いがあるのは嬉しいですね。



まず最初に出てきたのは塩カッパ。
カッパというのは脇腹の表面にある部位で、ウチでは角切りにして隠し包丁を入れて焼くのですが、
最近の焼肉店ではこういう切り方が多いようです。
カッパは置いていないお店がほとんどなので、こういう部位があるのは嬉しいですね。



極上カルビは極上というだけあってサシもシッカリ入っています。
バラの端の方のトモバラという部分ですね。A4ランク。



上ロースはそこそこ。
極上カルビはA4ランクほどのサシですが、こちらはA2レベル。
「ロースの端っこを切りましたよ」的なカットも何だか興ざめですね。



その後タマゴスープも出てきたので早速食べてみました。


まずは塩カッパから食べてみたのですが、
少しクセのある濃い味を粗挽きの胡椒がうまく引き立てています。
我が家のカッパに比べるとまだ力が足りませんが、久々に食べるカッパも良いものですね。

続いて今日のメインでもある極上カルビを食べてみたのですが、
これがなんと . . . まぁ、味の薄いこと(--;)
サシがシッカリ入っているので噛み切れるのかと思ったら噛み切れず、
行儀悪く箸を手で持って噛み切るという不思議な感じ。
サシが多い分、肉に力がないのが際立ってしまう典型的な悪い例ですね。
見た目は良いけどこれじゃねぇ(--;)

最後にあまり期待せずに上ロース。
サシが入っていないので味も期待していなかったらまさにその通りで、
「これなら普通のロース頼んでタレで食べたら良かった」と思うほどでした。
ただ、そのタレも特に何の目新しさも無く、市販の方が遥かに美味しいというレベル。
これじゃどうやって食べたら良いのか分かりません。


肉が運ばれてきた時点では
「ひょっとしてかなり良いお店見つけちゃったかも(´▽`*)」と思っていたのですが、
食べ終わってみると何とも言えない微妙な感じ。
店員の教育も行き届いていてお店の雰囲気も悪くないので
後は肉の味さえ良ければなぁという感じですね。

今回の会計は5,050円
神戸の迷店"P"に似た感じ方ですが、"P"の方がまだマシなのでちょっと点数は低いなぁ。



52点 / 100点



< 参考 >

40点以下 : 生きるためにタンパク質を摂取する必要に迫られた時に仕方なく行くお店
40〜50点 : 近所にお店が無い時に仕方なく行くお店
50〜60点 : 味にこだわらず「とにかくお肉が食べたい」時に行くお店
60〜70点 : 美味しいお肉が食べたい時に行くお店
70〜80点 : 取っておきの時に人を招待したいぐらいのお店
80〜90点 : 他の人には教えたくないほど美味しいお店



ちなみに . . .



極上ロース・ヒレ・カルビは鹿児島県産の牝(26ヶ月)、
ロースやカルビは沖縄県の素牛で宮崎県産の牝(29ヶ月)、
カルビはホルスタインの去勢(ホルスタインは味と月齢関係なし)でした。


( 極上ロース・ヒレ・カルビ )


( ロースやカルビ )


( カルビはホルスタイン。いくら安く上げたくてもホルスは使わないほうが良い )



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