ケース10  姫路市 炎のホ○モン奉行

姫路市の情報を載せた「姫路ウォーカー」という本が出たのですが、
そこに載っていた「炎のホ○モン奉行」は昨年出来たばかり。
しかもその場所は以前行った「○○いち」の目と鼻の先です。
「○○いち」のおばさんも「最近お店ができてお客さんが減ってねぇ」と言っていたので
どんなものか様子を見てきました。
はたして「○○いち」のライバルとなるのでしょうか。


店舗外観

テントに書いてある手書き風の文字。
どこかで見たと思ったら . . . 前はラーメン屋さんだったところですね。


店内

カウンターは「どこにでもある焼肉屋さん」と言った感じです。
店内は全部で45席あり、アルバイト2人と夫婦が働いておられました。


かなり広め

店内は外から見るよりもかなり広いつくりになっています。
画像で中央に見えている冷房機器からさらに左にL字状に座席がありました。


炭火&七輪

肉を焼くのはガスではなくて炭火、しかも七輪でした。
網は使い捨てで原価35円のものですね。
上下さかさまに置いてあるのは意図的なのか、あるいはたまたまなのかどっちでしょうか。


メニュー その1

テーブルにはプリントされたメニューと手書きのメニューがありましたが、
手書きのメニューから何枚か紹介。


「良い肉をできるだけ」というページ

黒牛 超(スーパー)うまい上塩タン(安く)  1,200円
黒牛 なかなかイケる並塩タン  890円
黒牛 スペシャル級上ミノ 730円
黒牛 タンに負けない名物 塩コーネ  800円
黒牛 ココしかない!? テールスライス塩  680円(100g)
黒牛 肉汁ジューシーはらみ 1,190円
黒牛 味わい深い薄切りツラミ  690円



黒牛って何でしょう?
黒い牛 . . . まぁ簡単に言うと雑種だと思っておけば良いと思います。
( この店が雑種を使っているかどうかはこの時点ではわかりませんからね )
値段からすれば黒毛和種とも考えられますが、それなら黒毛和牛と書けば良いと思います。
あえて「黒牛」という書き方をしているときは疑ってかかるのが良いと思います。


メニュー その2

注目!! 日替わりメニュー

今、部位をめがけて食べるのが流行中!!
ここホルモン奉行は「一頭買いに」より様々な部位をレアなものまでご提供できるのです。


一頭買いすると焼肉では使えない肉とか出てくるんですが、それはどう処理するんでしょうか。
腕をロースとして出すとか、ランプをヘレとして出すとか?
個人的には部位をブロックで買った方が結局効率は良いかと思いますが . . .


メニュー その3


「黒牛と和牛の違い」のページ

黒毛 = 黒毛和牛 + ホルスタイン ⇒ 旨い
黒毛和牛 = 黒毛和牛 + 黒毛和牛 ⇒ 超(スーパー)旨い


この書き方からすると、やはり「黒毛」は雑種でしたね。
( 詳細は当ホームページの「焼肉の豆知識」のページにも書いてありますのでご覧ください )
味としては正直、「黒毛和牛 = イマイチ」 「黒毛和種 = ここが最低限」です。


メニュー その4

人が和牛肉に恋をした ・・・?
この価格で食べられるのはホ○モン奉行だから!!のページ

A5ランク 特選黒毛和牛

和牛 カルビ  890円
和牛 極上ロース  1,590円(あればラッキー)
和牛 得ロース  1,190円
和牛 中落ちカルビ  1,090円
和牛 
最強伝説カルビ(カイノミ or フランク or 三角バラ) 1,390円


うーん . . . なんでこの店は表記が一貫してないんですかね(--;)
和牛と書くと雑種だと思ってしまうのでどうも違和感がありますね。
しかも最強伝説カルビって何でしょう。
カイノミ(ワキバラ)やフランク(ももの付け根)は「カイノミ」「フランク」で出した方が良いです。


シマ腸

「上ホルモン」というメニュー名のシマ腸(600円)です。
来た瞬間に思ったのは「少なっ!」でした。
他の店ならもう1〜2枚は多いと思います。


カルビ

左が庶民派黒牛カルビ(690円)、右が黒牛上カルビ(890円)です。
黒牛上カルビは ケース8 の「バラカルビ」以上に脂の割合が多いです。
上カルビの真ん中のものは9割が脂身でした。


三角バラ

三角バラ . . . 三角バラか?トモバラか?
通常三角バラと言って出す場合、周りの脂は取って出すので、
肉の周りに脂があったのにはびっくりしました。
サシはいいとこA4といったところでしょう。


卵スープ

最近焼肉屋さんでは飲み物を頼まないので、汁ものを一つ頼みました。
どこにでもあるごく普通の卵スープですね。


素牛は岡山

徳島県産の四国三郎牛という血統を1頭買いしているそうです。
購入先は岡山の久世というところにあるセリ市場のようですが、
ここは以前うちが岡山の肉屋さんに卸しているときに毎週買いに行ってたところです。
素牛としてはあまり良い物が無い . . . というのが僕の結論ですが(--;)


まず最初に運ばれてきたのはテッチャンです。
見た瞬間に少ないと思ったのは先に書きましたが、
それもそのはず、脂が掃除されていてペラペラのテッチャンでした。
テッチャンなんて脂メインで食べる部位なので、もう全然的外れですね。
あっさり好きの友人には丁度良かったかも知れませんが、
濃いのが好きな僕にとっては全く魅力が無いものでした。
味も無かったんですが . . . (--;)

次に運ばれてきたのはカルビ2種。
並のカルビが雑種のA-2、上カルビがA-3といった感じです。
どちらもタレで味が付けてあるので味には期待していませんでしたが、
期待を裏切らず、並は並、上は . . . 並といった感じですね。
特に上カルビは脂を食べている感じで、
( それでもまだ肉に力があればおいしく食べられるんですが )
わざわざ注文する必要は無かったような気がしますね。

最後に運ばれてきた三角バラですが、
脂を取ってなかったので脂と肉の間のスジが残っていました。
噛み切ろうとしたらビヨーンと伸びて、結局ちぎれなかったのでそのまま食べました。
不思議なことに上バラの脂の方が美味しいぐらいでした。
もっと良い肉使わないと。

ご飯は普通かちょっと多め、卵スープはどこにでもあるものでしたが、
同じものを「○○いち」で注文したら150円です。



< 会計 >

テッチャン 600円
庶民派黒牛カルビ 690円
黒牛 上カルビ 890円
和牛 最強伝説カルビ 1,390円
白菜キムチ 350円
ご飯(中) 220円 ×2
お茶 220円
卵スープ 350円 ×2
キムチ(友人持ち帰り) 500円
合計 5,780円


  何とかお腹は一杯ですが、満足感は全然ありません。
「美味しかった」というほど美味しくもなく、「まずかった」というほどまずくもなく。
「高かった」というほど高くはないけど「安いなぁ」とは思えません。
( 同じメニューを○○いちで食べたら4,000円は確実に切るでしょう )
この辺で姫路で焼肉食べたくなったらやっぱり「○○いち」に行くでしょうね。
残念ながら相手が悪かったという事ですかね。


44点 / 100点


ちなみにネットで調べてみたところ、
今回のホ○モン奉行とケース1の○家商店とはチェーン店でした。
そもそもこの「焼肉G面!」のコーナーは
○家商店の「但馬牛カルビ880円」が本物かどうか偵察に行くところから始まったので、
何となく原点に返ったような気がしますね。

明日からまた怪しい焼肉屋さんを求めて行きたいと思います。


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